ゼロと無の違いとは?〜ゼロ化整体に込めた哲学と西遊記の深い教え
こんにちは、ゼロ化整体の鮎川です。
「ゼロ化整体」という名前を聞いて、どんなイメージを持たれますか?
「ゼロにする?」「何もない状態にする?」
そんな疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
今日は、ゼロ化整体の「ゼロ」という名前に込めた想いと、その背景にある哲学についてお話しします。
実は、この話は西遊記にも深く関係しているんです。
ゼロと無は違う〜三蔵法師が直面した問題
先日、武学の稽古会でこんな質問をいただきました。
「ゼロと無って、同じですか?違いますか?」
皆さんは、どう思われますか?
実は、この質問に答えるヒントが、西遊記にあるんです。
孫悟空、猪八戒、沙悟浄が三蔵法師と一緒に天竺(インド)を目指す、あの有名な物語です。
三蔵法師が天竺に写経に行ったとき、ある大きな問題に直面しました。
それは、中国に「ゼロ」という概念がなかったということ。
インドには「ゼロ」という概念があったんですが、中国にはその考え方自体が存在していませんでした。
では、三蔵法師はどうしたのか?
彼は、「空(くう)」という字を使ったんです。
「ゼロと無って、同じですか?違いますか?」
皆さんは、どう思われますか?
実は、この質問に答えるヒントが、西遊記にあるんです。
孫悟空、猪八戒、沙悟浄が三蔵法師と一緒に天竺(インド)を目指す、あの有名な物語です。
三蔵法師が天竺に写経に行ったとき、ある大きな問題に直面しました。
それは、中国に「ゼロ」という概念がなかったということ。
インドには「ゼロ」という概念があったんですが、中国にはその考え方自体が存在していませんでした。
では、三蔵法師はどうしたのか?
彼は、「空(くう)」という字を使ったんです。
「空」とは〜ないけどある、あるけどない
ここで考えてみてください。
例えば、ロケットのカウントダウン。
「5、4、3、2、1、0(ゼロ)...発射!」
このとき、ゼロって「ない」んでしょうか?
ないんだけどある。あるんだけどない。
そういう状態が「ゼロ」なんです。
「無」は、完全に「ない」状態。
でも「ゼロ(空)」は、ないようであるけど、あるようでないという微妙な状態を表しています。
仏教用語で「色即是空、空即是色」という言葉がありますが、まさにこの感覚です。
例えば、ロケットのカウントダウン。
「5、4、3、2、1、0(ゼロ)...発射!」
このとき、ゼロって「ない」んでしょうか?
ないんだけどある。あるんだけどない。
そういう状態が「ゼロ」なんです。
「無」は、完全に「ない」状態。
でも「ゼロ(空)」は、ないようであるけど、あるようでないという微妙な状態を表しています。
仏教用語で「色即是空、空即是色」という言葉がありますが、まさにこの感覚です。
西遊記は「空を悟る」旅だった
実は、西遊記という物語は、この「空」を体得するための旅だったんです。
孫悟空という名前、よく見てください。
「空を悟る」と書いて、悟空。
彼の旅は、まさに「空とは何か」を悟るための修行だったわけです。
そして、面白いことに、他の登場人物たちの名前にも、それぞれ深い修行のテーマが込められています。
孫悟空という名前、よく見てください。
「空を悟る」と書いて、悟空。
彼の旅は、まさに「空とは何か」を悟るための修行だったわけです。
そして、面白いことに、他の登場人物たちの名前にも、それぞれ深い修行のテーマが込められています。
猪八戒〜八つの戒めを守る修行
猪八戒(ちょはっかい)の名前の由来
猪八戒の本名は「猪悟能(ちょごのう)」。「八戒」は三蔵法師が付けた通称です。
「八戒」とは、仏教の八斎戒(はっさいかい)を指します。在家の信徒が特定の日に、出家生活にならって守るべき8つの戒律のことです。
「八戒」とは、仏教の八斎戒(はっさいかい)を指します。在家の信徒が特定の日に、出家生活にならって守るべき8つの戒律のことです。
仏教の八斎戒
1. 不殺生戒 - 生き物を殺さない
2. 不偸盗戒 - 盗みをしない
3. 不淫戒 - 性交を行わない
4. 不妄語戒 - 嘘をつかない
5. 不飲酒戒 - 酒を飲まない
6. 不得過日中食戒 - 正午以降は食事をしない
7. 不香花曼荘厳其身・不歌舞観聴戒 - 化粧や装飾品を身につけない、歌舞を見聞きしない
8. 不坐高広大床戒 - 高く豪華な寝床で寝ない
2. 不偸盗戒 - 盗みをしない
3. 不淫戒 - 性交を行わない
4. 不妄語戒 - 嘘をつかない
5. 不飲酒戒 - 酒を飲まない
6. 不得過日中食戒 - 正午以降は食事をしない
7. 不香花曼荘厳其身・不歌舞観聴戒 - 化粧や装飾品を身につけない、歌舞を見聞きしない
8. 不坐高広大床戒 - 高く豪華な寝床で寝ない
五葷三厭(ごくんさんえん)
物語では、猪八戒が三蔵法師の弟子になる前に、特に**「五葷三厭」**という8つの生臭物を断って精進していたことが評価されます。
五葷(ごくん)- 刺激の強い5つの野菜:
・ニンニク
・ニラ
・ネギ
・ラッキョウ
・野蒜(のびる)
理由:強い臭いと刺激が修行の妨げになり、欲情や怒りを煽る煩悩の原因となるため
・ニラ
・ネギ
・ラッキョウ
・野蒜(のびる)
理由:強い臭いと刺激が修行の妨げになり、欲情や怒りを煽る煩悩の原因となるため
三厭(さんえん)- 忌むべき3種の肉:
・天の雁(鳥肉)
・地の狗(獣肉)
・水の烏魚(魚肉)
つまり、鳥・獣・魚のすべての動物性食品を断つということです
・地の狗(獣肉)
・水の烏魚(魚肉)
つまり、鳥・獣・魚のすべての動物性食品を断つということです
キャラクター設定の妙
面白いことに、猪八戒は食欲と女色に弱いというキャラクター設定なんですよね。
これは「戒めるべきもの」そのものを象徴していて、修行中の未熟な僧侶を表現しています。
これは「戒めるべきもの」そのものを象徴していて、修行中の未熟な僧侶を表現しています。
沙悟浄〜清らかさを悟る修行
沙悟浄(さごじょう)の名前の由来
「沙悟浄」は観音菩薩が授けた法名です。
・沙 = 流沙河(りゅうさが)に住んでいたことに由来
・悟浄 = 「清らかさを悟る」という意味
・沙 = 流沙河(りゅうさが)に住んでいたことに由来
・悟浄 = 「清らかさを悟る」という意味
沙悟浄の過去
沙悟浄は元々、道教の最高神・玉皇大帝の側近である「捲簾大将(けんれんたいしょう)」という高位の神将でした。
ところが、天界の宴会でうっかり宝物を割ってしまい、八百の棒で打たれて流沙河に追放されたという過去を持っています。
ところが、天界の宴会でうっかり宝物を割ってしまい、八百の棒で打たれて流沙河に追放されたという過去を持っています。
道教の初真十戒
沙悟浄の名前には、道教の修行者が守るべき**「初真十戒」**が関係しています。
1. 不殺生 - 生き物を殺さない
2. 不偸盗 - 盗みを働かない
3. 不淫欲 - みだらな行為をしない
4. 不妄語 - 嘘をつかない
5. 不飲酒 - 酒を飲まない
6. 不口過 - 悪口や綺麗事を言わない
7. 不貪欲 - むさぼらない
8. 不瞋恚 - 怒らない
9. 不痴愚 - 愚かさから脱する
10. 不背師 - 師や親に背かない
「悟浄」という名前には、過去の罪を悔い改めて清らかになるという願いが込められています。
真面目で忠実だけど、少し地味で目立たない沙悟浄のキャラクターは、黙々と内面の修行を続ける姿を表現しているんですね。
1. 不殺生 - 生き物を殺さない
2. 不偸盗 - 盗みを働かない
3. 不淫欲 - みだらな行為をしない
4. 不妄語 - 嘘をつかない
5. 不飲酒 - 酒を飲まない
6. 不口過 - 悪口や綺麗事を言わない
7. 不貪欲 - むさぼらない
8. 不瞋恚 - 怒らない
9. 不痴愚 - 愚かさから脱する
10. 不背師 - 師や親に背かない
「悟浄」という名前には、過去の罪を悔い改めて清らかになるという願いが込められています。
真面目で忠実だけど、少し地味で目立たない沙悟浄のキャラクターは、黙々と内面の修行を続ける姿を表現しているんですね。
西遊記が教えてくれること
孫悟空 - 空を悟る
猪八戒 - 八つの戒めを守る
沙悟浄 - 清らかさを悟る
西遊記は、ただの冒険物語ではありませんでした。
それぞれの名前に、深い修行のテーマが込められていたんです。
全員が「悟る」ための旅をしていた。
この気づきが、ゼロ化整体の考え方にもつながっています。
猪八戒 - 八つの戒めを守る
沙悟浄 - 清らかさを悟る
西遊記は、ただの冒険物語ではありませんでした。
それぞれの名前に、深い修行のテーマが込められていたんです。
全員が「悟る」ための旅をしていた。
この気づきが、ゼロ化整体の考え方にもつながっています。
ゼロ化整体の「ゼロ」が意味するもの
さて、ここからが本題です。
ゼロ化整体の「ゼロ」とは、一体どういう意味なのか。
それは、「無」ではなく「ゼロ(空)」の状態を目指すということです。
筋肉ロックがない状態というのは、完全に「無」ではありません。
ゼロ化整体の「ゼロ」とは、一体どういう意味なのか。
それは、「無」ではなく「ゼロ(空)」の状態を目指すということです。
筋肉ロックがない状態というのは、完全に「無」ではありません。
本来の状態に戻る=ゼロ化
つまり、「あるべきものはあるけど、余計なものがない」状態です。
防御反射が解除され、体が本来の機能を取り戻した状態。
それが「ゼロ化」なんです。
防御反射が解除され、体が本来の機能を取り戻した状態。
それが「ゼロ化」なんです。
体の悟り=「差取り」という考え方
ゼロ化された体には「差」がありません。
・左右差がない
・上下差がない
・前後差がない
これが「悟り」、つまり「差が取れている」状態です。
筋肉ロックという「余計な差」が解除された状態。
・左右差がない
・上下差がない
・前後差がない
これが「悟り」、つまり「差が取れている」状態です。
筋肉ロックという「余計な差」が解除された状態。
体が本来のゼロ(空)に戻る = 体の悟り
言い換えれば、体が「悟った」状態とも言えるわけです。
ゼロ化された体を実感する
では、ゼロ化された体って、実際にはどんな感覚なんでしょう?
・朝起きた時の、自然な軽さ
・深呼吸が、自然に深く入る感覚
・動きたいように動ける自由さ
・左右どちらに動いても違和感がない
・「あれ、いつもと違う」という新鮮な感覚
これが、本来の状態 = ゼロの状態です。
特別なことをしているわけではなく、ただ「本来の状態に戻っている」だけなんです。
・朝起きた時の、自然な軽さ
・深呼吸が、自然に深く入る感覚
・動きたいように動ける自由さ
・左右どちらに動いても違和感がない
・「あれ、いつもと違う」という新鮮な感覚
これが、本来の状態 = ゼロの状態です。
特別なことをしているわけではなく、ただ「本来の状態に戻っている」だけなんです。
ゼロ化整体に込めた想い
私がこの整体に「ゼロ化整体」という名前をつけたのは、
体を「無」にするのではなく、「ゼロ(本来の状態)」に戻す
という想いがあったからです。
余計な緊張や防御がない、あるべき姿への回帰。
西遊記の旅のように、「空を悟る」=「差を取る」旅。
それが、ゼロ化整体なんです。
体は本来、左右差も上下差もない、バランスの取れた状態であるはずです。
それが筋肉ロックという防御反射によって「差」が生まれ、痛みや不調につながっている。
その「差」を取り除いて、本来の「ゼロ」の状態に戻す。
これがゼロ化整体の根本的な考え方なんです。
体を「無」にするのではなく、「ゼロ(本来の状態)」に戻す
という想いがあったからです。
余計な緊張や防御がない、あるべき姿への回帰。
西遊記の旅のように、「空を悟る」=「差を取る」旅。
それが、ゼロ化整体なんです。
体は本来、左右差も上下差もない、バランスの取れた状態であるはずです。
それが筋肉ロックという防御反射によって「差」が生まれ、痛みや不調につながっている。
その「差」を取り除いて、本来の「ゼロ」の状態に戻す。
これがゼロ化整体の根本的な考え方なんです。
まとめ
今日は、「ゼロと無の違い」という哲学的なテーマから、ゼロ化整体の名前に込めた想いをお伝えしました。
・ゼロ(空) = ないようであるけど、あるようでない状態
・無 = 完全にない状態
・ゼロ化 = 本来の状態に戻ること
・体の悟り = 差が取れている状態
西遊記の深い教えと、体の本質的な状態。
一見関係なさそうなこの二つが、実は同じことを語っていたんですね。
あなたの体も、本来の「ゼロ」の状態を取り戻すことができます。
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一人でも多くの方に、この考え方が届けば嬉しいです。
・ゼロ(空) = ないようであるけど、あるようでない状態
・無 = 完全にない状態
・ゼロ化 = 本来の状態に戻ること
・体の悟り = 差が取れている状態
西遊記の深い教えと、体の本質的な状態。
一見関係なさそうなこの二つが、実は同じことを語っていたんですね。
あなたの体も、本来の「ゼロ」の状態を取り戻すことができます。
もしこの記事が興味深いと感じていただけたら、ぜひシェアしてください。
一人でも多くの方に、この考え方が届けば嬉しいです。