WHAT IS MUSCLE LOCK? 筋肉ロックってなに?
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Muscle Lock 筋肉ロックとは
そもそも「筋肉ロック」って何?
筋肉ロックとは、筋肉の防御反射がずっと続いている状態のことです。
一番分かりやすい例えは、車のシートベルトです。
シートベルトで考えてみてください
車のシートベルトを急に引っ張ると「カチッ」とロックしてしまいますよね。
- 普通に使う分には → スムーズに伸び縮みする
- 急激に引っ張ると → 安全装置が働いてロックしてしまう
- 無理やり引っ張っても → ますます硬くなって動かない
- 一度テンションを抜いてあげると → するすると動くようになる
筋肉ロックも全く同じ仕組みなのです。
筋肉にも「急激な負荷から身を守る安全装置」があり、一度ロックしてしまうと、無理やり刺激したり伸ばそうとしても解除されません。
なぜ筋肉ロックは起こるのか?
筋肉ロックは、筋肉が縮もうとしているのに物理的に縮むことができない状態で発生します。
日常でよくある例
重い荷物を持ち上げようとした瞬間
- 脳から筋肉に「縮んで荷物を持ち上げろ!」という指令が出る
- しかし荷物が予想以上に重くて、筋肉が縮めない
- 筋肉の安全装置が「危険だ!」と判断してロック
- シートベルトと同じように、一度ロックすると簡単には解除されない
筋肉ロックがひどくなる2つの要因
- 負荷の大きさ → 重いものほど筋肉ロックは深刻に
- 負荷のスピード → 急激な動作ほど筋肉ロックは深刻に
だから「軽い荷物を持っただけでぎっくり腰」が起こるのです。
筋肉ロックがあると何が起こる?
硬くなった筋肉の4つのサイン
サイン1 | サイン2 | サイン3 | サイン4 |
---|---|---|---|
短く縮んでいる | 伸びない | 太くなっている | 硬くなっている |
パターン1:縮む+伸びない → 動きの制限
- 振り返りや前屈が辛い
- 関節への過度な負担(膝・腰・肩)
- 特定の姿勢で痛みが出る(会議中の座位、車の運転等)
💡 「会議で3時間座り続けることができない」のは、このパターンです
パターン2:太い+硬い → 血管圧迫
- 血流不足による慢性的な重だるさ
- じっとしていると辛くなる(デスクワーク中など)
- 朝起きた時が一番辛い
- 動かすと一時的に楽になるけど、また戻る
💡 「座っているより歩いている方が楽」と感じるのは、このパターンです
なぜ一般的な施術では筋肉ロックが解除されないのか?
筋肉ロックがある場合とない場合の決定的な違い
筋肉ロックがない場合: 血流促進 → 血管圧迫が少ない → さらに血流が良くなる → スムーズに改善
筋肉ロックがある場合: 血流促進 → 筋肉ロックで血管圧迫が続く → 血流不足で硬い筋肉が再び増える → 元に戻る
シートベルトがロックしたまま無理やり引っ張り続けても動かないのと同じで、筋肉ロックした状態でマッサージや電気治療をしても根本的な解決にはならないのです。
筋肉ロック解除の秘訣は「人間関係」と同じ
筋肉ロックは、筋肉が縮んで守ろうとしてくれている状態です。
無理矢理変えようとしたらどうなる?
これは人間関係と全く同じです。
相手が望んでいることと逆のことをすると反発して、人間関係も悪くなってしまうますよね。
筋肉も同じで、縮んで守ろうとしているのに、無理やり伸ばそうとしたり強い刺激を与えると、ますます硬くなって守ろうとしてしまいます。
ではどうしたら良いでしょうか?
人間関係でも、まずは相手の望みを叶えてあげると、その後のお願いを素直に聞いてくれやすくなりませんか?
筋肉も全く一緒です。
縮んで守ろうとしているのであれば、まずはその願いを叶えてあげると、筋肉は「自分の願いが叶った」と思って、それ以上縮むのをやめてくれるのです。
シートベルトと同じ原理
- シートベルト → テンションを抜いてあげると、するすると動くようになる
- 筋肉ロック → 筋肉を縮む方向に持っていってあげると、ロックが解除される
これが筋肉ロック解除の基本原理です。
筋肉ロックのメカニズム〜科学的根拠〜
より詳しく知りたい方のために、筋肉ロックが起こる生理学的なメカニズムをご説明します。
なぜ筋肉ロックが起こるのか?
筋肉が収縮しようとしている時に負荷がかかって縮むことができない、もしくは逆に伸ばされてしまうと、神経システムに異常が起こります。
正常な筋収縮の流れ: 脳からの指令 → γ運動ニューロン※1 → 筋紡錘※2の感度調整 → 1a求心性ニューロン※4 → α運動ニューロン → 筋収縮
筋肉ロック時に起こること: 縮もうとしているのに伸ばされる → 筋紡錘のセンサーが狂う(はかりの0点がずれるイメージ) → 錘内筋繊維※3が過剰に縮む → 1aが興奮し続ける → α運動ニューロンに「縮め」という信号が出続ける
※1 γ運動ニューロン:錘内筋繊維を縮める神経
※2 筋紡錘:筋肉の長さや伸び具合を感知するセンサー
※3 錘内筋繊維:筋紡錘のセンサーの感度を調整する筋肉
※4 1a求心性ニューロン:筋紡錘からの情報を脳に伝える神経
筋肉ロック解除の原理
筋紡錘を錘内筋繊維が自ら縮むことができる以上にたるませることで、1aの興奮が全く起きない状態を作り、この一連のずれを断ち切ります。
つまり、筋肉の「はかり」を正常な0点に戻してあげるのが筋肉ロック解除なのです。
筋肉ロックは60年以上前から研究されている現象
実は筋肉ロックは新しい概念ではありません。60年以上前から研究されている現象ですが、一般的にはあまり知られていませんでした。
なぜ多くの方が知らないのか?
- 医学部のカリキュラムではあまり重点的に扱われない分野
- 一般的な血流改善で改善する症状の方が圧倒的に多い
- 筋肉ロック解除には特別な技術が必要
だからこそ、多くの方が「なぜ血流改善で良くならないのか?」と悩み続けているのです。
筋肉ロックの解除について
筋肉ロック解除の基本プロセス
- 発見(硬くなった筋肉を見つける – 触診で0-5段階評価)
- ゆるむ姿勢(筋肉が望んでいる方向に持っていく)
- キープ(その状態で約90秒キープ)
- 解除(筋肉が「願いが叶った」と認識してロック解除)
- 正常化(元の状態に戻すと、筋肉が正常に動くようになる)
状態が悪い方ほど深い改善が期待できる
一見矛盾するように思えますが、筋肉ロックが深刻な方ほど、解除した時の改善幅は大きくなります。
これは、長年制限されていた機能が一気に回復するためです。
まとめ
しあなたが以下に当てはまるなら、筋肉ロックが原因かもしれません:
☑️ マッサージや血流改善で一時的に楽になるが、すぐ戻る
☑️ 「年齢のせい」と言われたが、まだあきらめたくない
☑️ 軽い作業でも体が辛くなるようになった
☑️ 長時間同じ姿勢でいることが難しい
☑️ 朝起きた時の体の重さが気になる
筋肉ロックという概念を知ることで、今まで見えなかった「慢性痛が改善しない本当の理由」が見えてきたのではないでしょうか。
シートベルトのロックと同じように、適切な方法でテンションを抜いてあげれば、するすると動くようになるのです。
筋肉ロックかもしれないと思ったら...
「もしかして自分の慢性痛の原因は筋肉ロックかもしれない」
そう感じた方は、一度筋肉ロック解除を体験してみませんか?
実際に筋肉の状態を確認し、その場で変化を実感していただけます。