動物に学ぶ癒しの姿勢:ゼロ化整体のユニークな発想
よく、僕はゼロ化整体ってどんな整体ですか?と聞かれるんですが、いつもさっと答えが出ないんですよね。なぜかというと、「技術的にどんなことをしているのか?」という質問なのか、「どんな事をめざしているんですか?どんな世界観なんですか?」という質問なのか、どちらをお聞きになりたくて質問されているんだろうと迷ってしまうんです。最近お会いする方々は、どちらかというと世界観や目指している部分をお聞きになりたい傾向があるのかなぁと感じています。そこで、まず世界観から説明させてください。
もともとの自分を取り戻す
ゼロ化整体の世界観は、一言で言うと「本来の状態を取り戻す」ことなんです。これってどういうことかというと、硬い筋肉があると、脳から届く指令に正確に反応できなくなってしまうんですよ。例えば、まっすぐ線を引こうと思っても、硬い筋肉が多かったり、腕や指を動かすときに痛みが出ると、想い描いたとおりの線を引くことが出来ません。これって、思考したことがそのまま実現できないということですよね。つまり、硬い筋肉が増えれば増えるほど、現実化力が落ちてしまうということになるんです。現実化力というのは、自分の思い描いたことを実際の行動や結果として具現化する能力のことを指します。また、その人が本来持っている才能、天から与えられた天賦の才も硬い筋肉が増えれば増えるほど発揮しにくくなります。
ゼロ化整体の考え方
僕たちがやっていることは、その人が生まれ持った本来の状態を取り戻すことが一番その人が力を発揮し、輝いている状態だと考えているので、その状態を取り戻すお手伝いをしているんです。これがゼロ化整体の本質ですね。過剰(プラス)でもない、不足(マイナス)でもない、ゼロの状態を取り戻す施術ということになります。では、どうやってその状態を取り戻すのかというのが技術的な話になります。簡単に言うと「ストレッチの逆のことをする」んです。筋肉が硬くなる原因はいくつかあるんですが、僕たちがアプローチする原因は筋肉の長さを測るセンサー兼安全装置にずれが生じて、守る仕組みが誤作動し続けている状態を正常にする施術なんです。
筋肉の仕組みとゼロ化整体
ここで言う「センサー」というのは、筋肉の中にある筋紡錘(きんぼうすい)のことを指します。この筋紡錘が筋肉の長さや伸縮の速度を感知し、脳に情報を送っているんです。この筋紡錘にずれが生じると、筋肉が必要以上に緊張したりして、様々な不調の原因となります。わかりやすい例を出すと、キッチンに置いてる「はかり」がちょっとずれていて、何もお皿の上に置いていないのに0gではなく1gとか-2gとかずれている状態をイメージしてみてください。この状態で料理を作るとイメージ通りの料理が作れなくなりますよね。お皿に何も載っていないときにはかりの目盛りがきちんと0gを指すようにリセットするような、そんなことを筋肉でしているんです。
ゼロ化整体と他の整体との違い
ここで重要なのは、ゼロ化整体が他の整体や治療法とどう違うかということです。実は、多くの整体や治療法はこの筋肉のセンサーのずれにアプローチしている施術がほとんどないんです。従来の整体やマッサージは主に筋肉をほぐしたり、関節の動きを改善したりすることに焦点を当てていますが、センサーのずれそのものには直接アプローチしていません。もちろん、軽めのセンサーのずれであれば、ゆらしたり、初動負荷のようなトレーニングなどでもずれが解消されていくこともあります。しかし、センサーのずれが大きければ大きいほど、きちんと正確にセンサーのずれを解消するアプローチをしないといけなくなるんです。ゼロ化整体は、このセンサーのずれに直接アプローチする独自の技術を持っているんです。
実際の施術の様子
ストレッチと逆と言われてもなかなかイメージがわかないと思うので、もうちょっとわかりやすく説明すると、柔らかくしたい筋肉を伸ばすのではなく、逆にたるませる姿勢を少しキープするだけなんです。辛さが楽になる姿勢を見つけて、その姿勢で安静にするといった感じの施術になります。これって動物をイメージするとわかりやすいと思います。動物は命の危険がない環境で、もし痛みや不調が出た場合はどうするでしょうか?おそらく、楽な姿勢でじっとしていますよね。それを、もう少し効率よくやっているのがゼロ化整体ということになります。