ゼロ化整体はカウンターストレインなのか?それとも、何かが決定的に違うのか
私たちの施術を理論的に説明すると、 これまでにさまざまな施術を学ばれてきた方から、
「それはカウンターストレインですよね」 「ガンマループの話ですよね」
と言われることが少なくありません。
実際、ゼロ化整体の考え方のベースの一つには、 カウンターストレインがあります。 この施術を形づくるうえでの、 大切な出発点の一つであることは間違いありません。
ただ、施術を重ねる中で、 どうしても拭えない違和感を持ち続けていたのも事実です。
それは、 「なぜ、異常信号を解除するのに90秒もかかるのだろうか?」 という、とてもシンプルな問いでした。
カウンターストレインで語られる90秒という時間は、 理論から導かれたものではなく、 臨床の積み重ねの中で見出されてきたものです。
その事実自体を否定したいわけではありません。
それでも、 反応の速さが人によって大きく異なる現実を前に、 この時間が必要になる理由を 理論として腑に落とすことができずにいました。
ゼロ化整体とカウンターストレインの共通点と出発点
カウンターストレインでは、
身体を大きく動かし、
圧痛点がもっとも弱くなる姿勢を取ることで、
筋紡錘やガンマループといった
神経反射の過剰な活動が静まり、
身体が本来の反応を取り戻していく
と考えられています。
以下、本記事では
この神経反射の過剰な活動を
「異常信号」と呼びます。
ゼロ化整体もまた、
無理に筋肉を変えようとせず、
身体の防御反応が自然に解けていく方向を
大切にしてきました。
その意味で、
両者は同じ方向性を共有していると言えます。
身体を大きく動かし、
圧痛点がもっとも弱くなる姿勢を取ることで、
筋紡錘やガンマループといった
神経反射の過剰な活動が静まり、
身体が本来の反応を取り戻していく
と考えられています。
以下、本記事では
この神経反射の過剰な活動を
「異常信号」と呼びます。
ゼロ化整体もまた、
無理に筋肉を変えようとせず、
身体の防御反応が自然に解けていく方向を
大切にしてきました。
その意味で、
両者は同じ方向性を共有していると言えます。
なぜ「90秒」という時間に疑問を持ち続けていたのか
施術の現場では、
・90秒ほどで変化が出る人
・それ以上の時間が必要な人
・ほとんど待たずに変化が起きる人
が存在します。
もし異常信号の解除だけが
筋肉の変化を決めているのであれば、
この差を説明するのは簡単ではありません。
つまり、
異常信号以外の要因が、
同時に整っているかどうかが、
反応の速さを左右しているのではないか。
ここから浮かび上がってきたのが、
異常信号が解除されることと、
筋肉そのものが変化できることは、
必ずしも同義ではないのではないか、
という疑問でした。
・90秒ほどで変化が出る人
・それ以上の時間が必要な人
・ほとんど待たずに変化が起きる人
が存在します。
もし異常信号の解除だけが
筋肉の変化を決めているのであれば、
この差を説明するのは簡単ではありません。
つまり、
異常信号以外の要因が、
同時に整っているかどうかが、
反応の速さを左右しているのではないか。
ここから浮かび上がってきたのが、
異常信号が解除されることと、
筋肉そのものが変化できることは、
必ずしも同義ではないのではないか、
という疑問でした。
異常信号を止めても、筋肉がすぐに変わらない理由
筋肉が硬くなる背景には、
私たちは次の三つの要因が関わっていると考えています。
・筋肉ロック
(神経反射の過剰な活動による防御的な固定状態)
・老廃物の蓄積による循環の問題
・エネルギー(ATP)不足
カウンターストレインが主に扱っているのは、
この中の筋肉ロック、
つまり異常信号の部分です。
一方で、
循環やエネルギー供給、
周辺組織の状態が整っていなければ、
筋肉は変化したくても変われません。
私たちは次の三つの要因が関わっていると考えています。
・筋肉ロック
(神経反射の過剰な活動による防御的な固定状態)
・老廃物の蓄積による循環の問題
・エネルギー(ATP)不足
カウンターストレインが主に扱っているのは、
この中の筋肉ロック、
つまり異常信号の部分です。
一方で、
循環やエネルギー供給、
周辺組織の状態が整っていなければ、
筋肉は変化したくても変われません。
身体を大きく動かすアプローチで起きやすいズレ
身体を大きく動かして
圧痛点が弱くなる姿勢を取るアプローチは、
異常信号を落ち着かせるうえで
有効な場面も多くあります。
ただし、
筋膜の張り付きが強い状態では、
緩めたい筋肉が
周囲の筋肉に引っ張られてしまうことがあります。
その結果、
・筋肉が十分に緩まない
・血管の圧迫が残る
・血流やエネルギー供給が回復しにくい
といったズレ
(意図した反応と、実際の反応の差)
が生じます。
圧痛点が弱くなる姿勢を取るアプローチは、
異常信号を落ち着かせるうえで
有効な場面も多くあります。
ただし、
筋膜の張り付きが強い状態では、
緩めたい筋肉が
周囲の筋肉に引っ張られてしまうことがあります。
その結果、
・筋肉が十分に緩まない
・血管の圧迫が残る
・血流やエネルギー供給が回復しにくい
といったズレ
(意図した反応と、実際の反応の差)
が生じます。
ゼロ化整体が「わずかな動き」を選んだ理由
ゼロ化整体では、
関節を大きく動かすのではなく、
緩めたい部位の周辺を
わずかに動かしながら姿勢を探します。
目的は、
特定の筋肉だけでなく、
周囲の筋肉・筋膜すべてが同時に緩んだ状態を
つくることです。
この設計によって、
・異常信号
・血流
・エネルギー供給
が時間差なく整いやすくなります。
関節を大きく動かすのではなく、
緩めたい部位の周辺を
わずかに動かしながら姿勢を探します。
目的は、
特定の筋肉だけでなく、
周囲の筋肉・筋膜すべてが同時に緩んだ状態を
つくることです。
この設計によって、
・異常信号
・血流
・エネルギー供給
が時間差なく整いやすくなります。
結果の違いは、技法ではなく「同時性」に現れる
両者の違いは、
技法そのものではありません。
何を、どこまで、同時に整えようとしているか。
その設計思想の違いが、
反応の速さや安定性として
結果に現れます。
技法そのものではありません。
何を、どこまで、同時に整えようとしているか。
その設計思想の違いが、
反応の速さや安定性として
結果に現れます。
ゼロ化整体とカウンターストレインを、どう捉えればいいのか
ゼロ化整体は、
カウンターストレインの延長線上にあります。
ただし、
見ている構造が少し違います。
施術を行う側であれば、
自分は身体のどの層を
同時に扱おうとしているのか。
施術を受ける側であれば、
何が整えば
身体は変われるのか。
その判断軸として、
この記事が役立てば幸いです。
施術は、
技法の名前で選ぶものではありません。
どこを見て、
どこまでを同時に扱っているか。
そこにこそ、
信頼できる施術や施術者を見極める
分かれ目があります。
カウンターストレインの延長線上にあります。
ただし、
見ている構造が少し違います。
施術を行う側であれば、
自分は身体のどの層を
同時に扱おうとしているのか。
施術を受ける側であれば、
何が整えば
身体は変われるのか。
その判断軸として、
この記事が役立てば幸いです。
施術は、
技法の名前で選ぶものではありません。
どこを見て、
どこまでを同時に扱っているか。
そこにこそ、
信頼できる施術や施術者を見極める
分かれ目があります。
執筆者情報
鮎川史園(あゆかわ しおん)
ゼロ化整体 開発者・代表セラピスト
筋肉ロック理論の研究に15年以上携わり、ゼロ化整体を独自開発。2万人以上の施術実績を持ち、著書4冊(累計6万部)を出版。武学融合技術による独自アプローチで、慢性痛の根本改善をサポートしています。
詳しいプロフィールはこちら
ゼロ化整体 開発者・代表セラピスト
筋肉ロック理論の研究に15年以上携わり、ゼロ化整体を独自開発。2万人以上の施術実績を持ち、著書4冊(累計6万部)を出版。武学融合技術による独自アプローチで、慢性痛の根本改善をサポートしています。
詳しいプロフィールはこちら
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