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痛みを改善できない人にぜひ知ってほしい、「筋肉がロックする」という現象

痛みを改善できない人にぜひ知ってほしい、「筋肉がロックする」という現象

こちらの二つの記事で、どうして筋肉が硬くなると腰痛や肩こり、椎間板ヘルニアや変形性股関節症などになってしまうのかについて書きました。

痛みの原因は神経や骨よりも筋肉のことが多い
どうして筋肉が硬くなると痛みや痺れを感じるの?

また、こちらの記事の中で筋肉が硬くなる原因を三つ紹介していますが、その中でも特に皆さんに知ってほしいのが「筋肉がロックする」という現象です。
三つの原因に同時にアプローチするから安定した施術結果が出せる

今回はこの筋肉のロックについて詳しく書いてみます。

この記事を読むことによって、なぜ今まで色々なことを試したのに腰痛や肩こりが改善しなかったのか、また、どのようにすれば筋肉のロックが解除されるのかについて知ることができます。

筋肉を守る仕組み「筋肉のロック」

筋肉には、「筋紡錘(きんぼうすい)」という、筋肉がどれくらい伸ばされているのかを測るセンサーがあります。
このセンサーにはもう一つ役割があって、筋肉が急激に伸ばされたりした時などに、筋肉に「縮め!」という指令を出して、筋肉を負荷から守る仕組みがあります。

一般的な表現ですと、「筋反射」や「伸張反射」がその守る仕組みになります。

通常であれば、この守る仕組みは一瞬で発動されて、発動した直後には元の状態に戻るのですが、この仕組みが発動するときに特定の条件が揃うと、守る仕組みが解除されずに絶えず「縮め!」という信号を筋肉に送る続ける現象が起きます。

このような状態の筋肉を私たちは「筋肉のロック」と表現しています。

筋肉ロックの原因は「筋紡錘のずれ」

なぜ、このような信号のループが生じるのでしょうか。秘密は筋紡錘の仕組みにあります。筋紡錘は伸ばされれば伸ばされるほど、より多くの信号を出します。逆に弛むと信号が出なくなってしまいます。
筋紡錘が弛んでしまうと、筋紡錘はセンサーとしての役割を担えなくなるので、筋紡錘はある一定以上テンションがかかっている必要があります。
それを調整しているのが、筋紡錘の中にある「錘内筋繊維(すいないきんせんい)」です。筋紡錘が弛んだときに、錘内筋繊維が縮むことによって、筋紡錘は一定のテンションを保つことができるのです。

筋肉の守る仕組みが発動した時に特定の条件が揃うと、この錘内筋繊維が誤作動をして必要以上に縮んでしまい、筋紡錘に余計なテンションをかけてしまいます。そうすると、筋紡錘は「負荷がかかっている」と勘違いをして、筋肉に縮めと言う信号を出してしまいます。

この錘内筋繊維のずれがある限りは、筋紡錘からはずっと縮めと言う指令がループして出続けてしまうのです。

これが、筋肉がロックしているときに筋肉の中で起きていることです。

筋肉のロックを解除するには

筋肉のロックを解除するには、錘内筋繊維のずれをなくしてあげればいいわけです。では、どのようにすればいいのか…。
答えはものすごくシンプルで、錘内筋繊維が最大限縮んだとしても筋紡錘が弛んでしまう状態を作ればいいのです。

この時、錘内筋繊維は全力で縮もうとしています。ところが、錘内筋繊維が縮むことができる能力を上回る範囲で弛ませているので、どんなに錘内筋繊維が頑張っても筋紡錘弛んでしまいます。この状態というのは、極端な状況ではあるのですが、正常な状態になっているというのはイメージできますでしょうか?
錘内筋繊維は最大限に縮んでいる。同時に筋紡錘は弛んでいるので信号が出ない状態。
この状況では、両方とも正常な状態ということになりますので、それまでで続けていたズレた信号がなくなったことになります。
つまり、センサーの信号がリセットされて、正常になったということです。

ちょっと分からないという人は、筋肉を弛ませることで、筋肉のセンサーのリセットをしていると思ってください。

楽な姿勢をとるだけで、筋肉は本来の柔らかさに戻る

というわけで、ちょっとややこしい話をしましたが、要はストレッチと逆のことをしたら、筋肉のセンサーはリセットされて、正常な状態になるということです。
それでもなかなかイメージが湧かないと思いますので、施術でどのようにしているのかを、動画で撮影しました。ぜひご覧ください。


ここまで説明してきたことは、残念ながらあまり知られていません。だからこそ、筋肉のロックが原因で引き起こされている痛みや不調を改善させることが難しいわけです。

もし、「今まで色々と試してきたけど、なかなか痛みや不調が改善しなかった」という経験をお持ちでしたら、是非一度私たちの施術を体験してみてください。