どうして筋肉が硬くなると痛みや痺れを感じるの?
― なぜ同じ「痛み」でも、感じ方や改善の仕方が違うのか ―
筋肉が硬くなると痛みが出る。 これは多くの人が経験的に知っている事実ですが、 「なぜ痛みとして自覚されるのか」まで、体系的に説明されることはほとんどありません。
実際には、筋肉が硬くなること自体が、 すぐに痛みを引き起こすわけではありません。 硬さがあっても問題なく動ける場合もあれば、 ある段階を超えたときに初めて、 痛み・違和感・動かしづらさとして表面化することもあります。
この違いは、体質や年齢の問題ではなく、 痛みが生じる生理学的な仕組みの違いによるものです。
このページでは、 症状名や対処法から入るのではなく、 筋肉が硬くなることで「痛みが成立する仕組み」そのものを整理します。
筋肉が硬くなることで生じる痛みは、主に次の3つに分類できます。
- 血流が低下することで生じる痛み
- 筋肉の短縮や可動域制限によって生じる痛み
- 多くの筋肉が同時にロックすることで生じる急性の痛み
重要なのは、 筋肉ロックそのものが、必ずしも痛みを意味しないという点です。 ロックが軽度であれば、周囲の筋肉が負担を分散し、 本人に自覚症状が出ないこともあります。
一方で、一定以上の硬さが増えてくると、 血流の問題や可動域の制限が重なり、 はじめて「症状」として認識されるようになります。
血流障害によって痛みが生じる仕組み
筋肉が硬くなることで痛みが出る理由のひとつが、血流の低下です。
ただし、「血流が少し落ちた=すぐ痛む」という単純な話ではありません。
筋肉は本来、伸び縮みを繰り返すことで血管を圧迫・解放し、
血液や酸素、栄養を循環させています。
しかし、筋肉が硬くなり厚みを持った状態が続くと、
血管が持続的に圧迫されやすくなります。
この状態が続くと、
・酸素や栄養の供給が滞る
・代謝産物が局所に滞留しやすくなる
といった変化が起こります。
体はこれを異常な状態として認識し、
血管を拡張しようとする反応が起こります。
その過程で、痛みに関与する物質(ブラジキニンなど)が関わり、
「重だるさ」「鈍い痛み」「押すと痛い」といった
自覚症状としての痛みが立ち上がってきます。
ただしこの段階でも、
硬さや範囲が小さい場合は、
周囲の筋肉が負担を分散するため、
ほとんど違和感を覚えないこともあります。
一定以上、
・硬い筋肉の量が増え
・血流低下の範囲が広がる
ことで、はじめて痛みとして認識される条件が整います。
このタイプの痛みには、次のような特徴があります。
・同じ姿勢を続けていると、徐々につらくなる
・動き始めに痛みや違和感を感じることがある
・しばらく動かすと楽になることが多い
・温めると和らぐことがある
・重だるさ、しびれ、頭痛などを伴う場合がある
これは、
血流が再開したときに痛みに関与する物質が流れ始め、動き始めに痛みとして自覚されやすくなるという体内反応として理解できます。
ただし、「血流が少し落ちた=すぐ痛む」という単純な話ではありません。
筋肉は本来、伸び縮みを繰り返すことで血管を圧迫・解放し、
血液や酸素、栄養を循環させています。
しかし、筋肉が硬くなり厚みを持った状態が続くと、
血管が持続的に圧迫されやすくなります。
この状態が続くと、
・酸素や栄養の供給が滞る
・代謝産物が局所に滞留しやすくなる
といった変化が起こります。
体はこれを異常な状態として認識し、
血管を拡張しようとする反応が起こります。
その過程で、痛みに関与する物質(ブラジキニンなど)が関わり、
「重だるさ」「鈍い痛み」「押すと痛い」といった
自覚症状としての痛みが立ち上がってきます。
ただしこの段階でも、
硬さや範囲が小さい場合は、
周囲の筋肉が負担を分散するため、
ほとんど違和感を覚えないこともあります。
一定以上、
・硬い筋肉の量が増え
・血流低下の範囲が広がる
ことで、はじめて痛みとして認識される条件が整います。
このタイプの痛みには、次のような特徴があります。
・同じ姿勢を続けていると、徐々につらくなる
・動き始めに痛みや違和感を感じることがある
・しばらく動かすと楽になることが多い
・温めると和らぐことがある
・重だるさ、しびれ、頭痛などを伴う場合がある
これは、
血流が再開したときに痛みに関与する物質が流れ始め、動き始めに痛みとして自覚されやすくなるという体内反応として理解できます。
筋肉の短縮・可動域制限によって痛みが生じる仕組み
筋肉が硬くなることで生じる痛みは、
血流の問題だけではありません。
体の動きそのものが制限されることによっても起こります。
筋肉は、適切な長さと柔軟性を保つことで、
関節や背骨がスムーズに動くことを支えています。
しかし、筋肉が硬くなり縮んだ状態が続くと、
その筋肉が関わる関節の可動域は少しずつ失われていきます。
これは「動かない」のではなく、
動ける範囲そのものが狭くなっている状態です。
可動域が制限された状態で日常動作を続けると、
負荷が特定の関節や組織に集中しやすくなります。
その結果、
・特定の姿勢や動作で痛みが出る
・動かすと引っかかるような違和感がある
・ある方向だけ極端に動かしづらい
といった形で、痛みとして自覚されます。
この段階の痛みは、
必ずしも組織の損傷を意味するものではありません。
筋肉の短縮による使い方の偏りが、
痛みを生じさせている状態です。
血流の問題だけではありません。
体の動きそのものが制限されることによっても起こります。
筋肉は、適切な長さと柔軟性を保つことで、
関節や背骨がスムーズに動くことを支えています。
しかし、筋肉が硬くなり縮んだ状態が続くと、
その筋肉が関わる関節の可動域は少しずつ失われていきます。
これは「動かない」のではなく、
動ける範囲そのものが狭くなっている状態です。
可動域が制限された状態で日常動作を続けると、
負荷が特定の関節や組織に集中しやすくなります。
その結果、
・特定の姿勢や動作で痛みが出る
・動かすと引っかかるような違和感がある
・ある方向だけ極端に動かしづらい
といった形で、痛みとして自覚されます。
この段階の痛みは、
必ずしも組織の損傷を意味するものではありません。
筋肉の短縮による使い方の偏りが、
痛みを生じさせている状態です。
多数の筋肉が一気にロックしたときに起きる急性の痛み
ある瞬間を境に、強い痛みが突然出現し、
「動けない」「力が入らない」と感じるケースがあります。
これが急性の痛みです。
この痛みは、
筋肉ロックそのものではなく、
多くの筋肉が同時にロックすることで起きています。
一定以上の範囲・量の筋肉が同時にロックすると、
体はそれを「怪我をした」と誤認し、
炎症反応を強く立ち上げます。
その結果、強い痛みとして自覚されます。
「動けない」「力が入らない」と感じるケースがあります。
これが急性の痛みです。
この痛みは、
筋肉ロックそのものではなく、
多くの筋肉が同時にロックすることで起きています。
一定以上の範囲・量の筋肉が同時にロックすると、
体はそれを「怪我をした」と誤認し、
炎症反応を強く立ち上げます。
その結果、強い痛みとして自覚されます。
ぎっくり腰は、急性ロックの代表例
ぎっくり腰は、
急性ロックを最も分かりやすく示す例です。
動作をきっかけに腰周囲の筋肉が一気にロックし、
強い痛みが出ますが、
画像検査では大きな異常が見つからないことも少なくありません。
これは、
防御反応として炎症が発生した結果
と考えると理解しやすくなります。
急性ロックを最も分かりやすく示す例です。
動作をきっかけに腰周囲の筋肉が一気にロックし、
強い痛みが出ますが、
画像検査では大きな異常が見つからないことも少なくありません。
これは、
防御反応として炎症が発生した結果
と考えると理解しやすくなります。
急性ロックと慢性の痛みの関係
急性ロック後も、
ロックの量が少なければ自覚症状が出ないことがあります。
しかし、ロックが少しずつ増えると、
動ける筋肉が減り、
負担が集中しやすくなります。
この状態を繰り返すことで、
やがて常に痛みや違和感を感じる状態になり、
慢性的な痛みとして認識されるようになります。
ロックの量が少なければ自覚症状が出ないことがあります。
しかし、ロックが少しずつ増えると、
動ける筋肉が減り、
負担が集中しやすくなります。
この状態を繰り返すことで、
やがて常に痛みや違和感を感じる状態になり、
慢性的な痛みとして認識されるようになります。
慢性の痛みでは、複数の仕組みが同時に起きている
慢性の痛みが分かりにくい理由は、
痛みの仕組みが一つではないからです。
・じっとしているとつらい
・動き始めに痛みが出る
・動くと少し楽になる
・特定の姿勢でまた痛む
といった複数の特徴が混ざることで、
説明しづらい痛みになります。
これは原因が複雑なのではなく、
複数の仕組みが重なっているためです。
痛みの仕組みが一つではないからです。
・じっとしているとつらい
・動き始めに痛みが出る
・動くと少し楽になる
・特定の姿勢でまた痛む
といった複数の特徴が混ざることで、
説明しづらい痛みになります。
これは原因が複雑なのではなく、
複数の仕組みが重なっているためです。
症状は「原因」ではなく「結果」である
腰痛、肩こり、首の痛み、しびれ。
これらは原因ではなく、結果です。
同じ症状名でも、
成り立ちは人によってまったく異なります。
症状を出発点にするのではなく、
症状がどうやって生じているのかを見る視点が重要です。
これらは原因ではなく、結果です。
同じ症状名でも、
成り立ちは人によってまったく異なります。
症状を出発点にするのではなく、
症状がどうやって生じているのかを見る視点が重要です。
まとめ:筋肉が硬くなることで起きる痛みの全体像
筋肉が硬くなることで起きる痛みには、
・血流低下による痛み
・可動域制限による痛み
・急性ロックによる強い痛み
という、性質の異なる仕組みがあります。
一定の条件が重なったときに、
はじめて「症状」として立ち上がります。
このページは、
痛みの仕組みを整理するための基準ページです。
・血流低下による痛み
・可動域制限による痛み
・急性ロックによる強い痛み
という、性質の異なる仕組みがあります。
一定の条件が重なったときに、
はじめて「症状」として立ち上がります。
このページは、
痛みの仕組みを整理するための基準ページです。
この記事を書いた人
鮎川史園(あゆかわ しおん)
ゼロ化整体 開発者・代表セラピスト
筋肉ロック理論の研究に15年以上携わり、ゼロ化整体を独自開発。2万人以上の施術実績を持ち、著書4冊(累計6万部)を出版。武学融合技術による独自アプローチで、慢性痛の根本改善をサポートしています。
詳しいプロフィールはこちら
ゼロ化整体 開発者・代表セラピスト
筋肉ロック理論の研究に15年以上携わり、ゼロ化整体を独自開発。2万人以上の施術実績を持ち、著書4冊(累計6万部)を出版。武学融合技術による独自アプローチで、慢性痛の根本改善をサポートしています。
詳しいプロフィールはこちら
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