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お尻の骨が椅子に当たって痛い…。筋肉が落ちたのが原因ではない

椅子に座っているときに、お尻の骨が椅子の座面に当たって痛いと感じていませんか?
ほとんどの方が、筋肉が落ちて骨が直接椅子の座面に当たるようになったからだと思い込んでいますが、実はそうではありません。

今回は、「お尻の骨が当たると痛いのは、骨が原因ですか?」というご質問にお答えします。

お尻の痛みの真の原因

骨は痛みを感じない

意外に思われるかもしれませんが、骨をぐりぐりと押しても痛みを感じることはありません。
試しに肘を曲げて、肘の骨をぐりぐりと押してみてください。ほとんどの方は痛みを感じないのではないでしょうか。
骨は基本的によっぽど強い力がかからない限り痛みは感じません。
もし、ちょっと強めに押しただけで痛みを感じるのであれば、それは別の原因があるということです。

痛みのほとんどは筋肉が原因

多くのケースで、押したときに痛みを感じる骨の周りにある筋肉が痛みの原因になっています。
筋肉は硬くなると、圧痛を感じるようになります。これは筋肉が硬くなることによって血管が圧迫され、血流が悪くなったため、ブラジキニンという痛み物質が生成されたことによる痛みです。

(注:ブラジキニンとは、体内で生成される物質の一つで、炎症や痛みを引き起こす作用があります。血管を拡張させ、神経末端を刺激することで痛みを感じさせます。)

筋肉が硬くなる主な原因

筋肉が硬くなる原因は主に3つあります:

1. 老廃物の蓄積
2. エネルギー不足(ATP不足)
3. 筋肉の防御機制(筋肉ロック)のループ

(注:ATP(アデノシン三リン酸)とは、細胞内でエネルギーを貯蔵・運搬する物質です。筋肉の収縮や弛緩に不可欠で、ATPが不足すると筋肉の機能が低下します。)

1つ目と2つ目は、血流を促進させることで改善できます。しかし、3つ目の筋肉ロックに関しては、より専門的なアプローチが必要になります。

筋肉ロックとは何か

筋肉ロックとは、筋肉の守るスイッチがループして働き続けて、筋肉が硬く縮んで動けなくなった状態を指します。
これは特定の条件が揃っているときに筋肉が縮もうとすると発生します。

筋肉ロックの状態では:
- 血流が悪くなり、痛みの原因となる
- 硬くなった筋肉は太く硬くなっているので血管を圧迫し必要な栄養が届きにくくなる
- 筋肉が縮んだままの状態で伸びることが出来ないため、関節などに負担がかかる

軽度の筋肉ロックを改善する方法はたくさんありますが、ひどく硬くなっている場合は、正確に筋肉ロックを解除するアプローチが必要です。
ゼロ化整体(ミオンパシー)では、この筋肉ロックに特化して、30年以上にわたり専門的な施術を行っています。

筋肉の圧痛の変化:硬さの進行と感覚の変化

筋肉は硬くなるにつれて、段階的に圧痛の感じ方が変わります。この変化を理解することで、自分の筋肉の状態をより正確に把握できるようになります:

1. 通常の圧痛:筋肉が硬くなり始めると、押すと痛みを感じます。
2. 鈍い痛み:さらに硬くなると、痛みは鈍くなり、「痛気持ち」という感覚になります。
3. 気持ち良さ:硬さが進むと、押したときに逆に気持ち良いと感じるようになります。
4. くすぐったさ:さらに硬くなると、くすぐったいという感覚を覚えます。
5. 無感覚:最終的には、筋肉が極度に硬くなりすぎて、押しても何も感じなくなります。

この変化の過程を知ることで、自分の筋肉の状態を早期に認識し、適切なケアを始めるタイミングを判断できます。
特に、気持ち良いと感じる段階やくすぐったく感じる段階に達した場合は、既に筋肉が相当硬くなっているサインなので、早急な対処が必要です。
また、これらのことを放置しているとお尻のちょうど座面に当たる箇所に黒ずみなどが出来るようになります。

対処法:3つの原因を同時に解決する

筋肉の硬さと痛みを効果的に改善するためには、3つの原因を同時に解決することが重要です。ゼロ化整体では、以下の包括的なアプローチを推奨しています:

1. 血流の正常化
- 筋肉による血管の圧迫を改善し、血流を正常化させます。
- これにより、老廃物の排出とエネルギー(ATP)の供給が促進されます。

2. 筋肉ロックの解除
- 従来のストレッチや筋肉への直接的な刺激とは異なるアプローチを取ります。
- 筋肉が弛む姿勢をキープしてゆるめることで、筋肉ロックを効果的に解除します。
- ゼロ化整体のYouTubeチャンネルで紹介している技法を参考にしてください。

3. ATP生成の促進
- 食事や栄養改善、腸内環境の整備を通じて、ATP(アデノシン三リン酸)の生成を促進します。
- ATPは筋肉のエネルギー源であり、その適切な供給は筋肉の機能回復と維持に不可欠です。
- 腸内環境の改善は栄養吸収を促進し、効率的なATP生成につながります。

4. 専門的アプローチ
- 特に慢性的な筋肉ロックの場合は、ゼロ化整体による正確な筋肉ロック解除が効果的です。
- 30年以上の経験に基づいた専門的な施術で、根本的な改善を目指します。

これらの対処法を総合的に実践することで、筋肉の硬さや痛みの根本的な原因に対処し、持続的な改善を図ることができます。

よくある質問(FAQ)

Q1: ストレッチは効果がないのでしょうか?
A1: ストレッチは多くの場合有効ですが、筋肉の緊張が強い状態では逆効果になる可能性があります。筋肉の守る仕組みが働いている状態で刺激や負荷をかけると、さらに強く守ろうとするため、かえって筋肉が硬くなるリスクがあります。まずは筋肉ロックを解除し、適切な状態になってからストレッチを行うことが重要です。

Q2: 筋肉ロックの解除にはどのくらい時間がかかりますか?
A2: 筋肉ロックそのものは、条件が整えば、適切な姿勢を取った瞬間に本来の柔らかさを取り戻すことがあります。しかし、他の要因(老廃物やATP不足など)が重なっている場合、緩みにくさや硬さの戻りやすさがあります。通常、ゼロ化整体では3回程度の施術で、おおよその改善期間を判断できます。個々の状態により異なりますので、専門家の評価が重要です。

Q3: 食事や腸内環境の改善は、どのように筋肉の問題に関係しているのですか?
A3: 食事と腸内環境の改善は、ATP(アデノシン三リン酸)の生成と密接に関連しています。ATPは筋肉のエネルギー源であり、その適切な供給は筋肉の機能維持と回復に不可欠です。健康な腸内環境は栄養吸収を促進し、効率的なATP生成につながります。また、適切な栄養摂取はATPの原料を提供します。これらの要素が整うことで、筋肉の健康と機能が改善され、ロックの解除と予防に貢献します。

まとめと次のステップ

お尻の痛みは、多くの場合筋肉ロックが原因です。血流の改善、筋肉ロックの解除、ATP生成の促進を組み合わせた包括的なアプローチが、根本的な改善につながります。
より詳しい情報や具体的な改善方法を学びたい方は、ゼロ化整体で定期的に開催している「ゼロ化整体勉強会」にぜひご参加ください。筋肉ロック改善の専門家が、あなたの体の悩みに答えます。
一緒に、痛みのない快適な生活を目指しましょう。

まずは自分でも筋肉ロックを解除できる、セルフ整体をお試しください。




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