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大腰筋(だいようきん)のセルフ整体

大腰筋は、腰椎から大腿骨にかけて伸びる筋肉であり、背骨を前側や横方向に曲げたりするお腹の奥にある深層筋です。
腰の安定性や下半身の動きをサポートする重要な役割を担っています。
腰痛はこの筋肉が硬くロックすることで痛みにつながることが多いです。決して筋力低下や姿勢の悪さが痛みの根本原因ではありませんので、腰痛を改善するために、運動や適切な姿勢によって無理矢理改善しようとしないことがとても重要です。

大腰筋が硬くなる原因

筋肉が硬くなる原因は主に大きく分けて3つあります。
・筋肉のロック
・エネルギー不足
・老廃物
世の中のほとんどの施術は、主にエネルギー不足と老廃物にアプローチしています。 筋肉のロックは筋肉の守る仕組みがループして、絶えず筋肉に縮めという信号を出し続けている状態です。
筋肉のロックを解除するためには、このループを解除する必要があるのです。

それではどうして大腰筋はロックしてしまうのでしょうか?

筋肉が最もロックしやすい状況は、油断しているときに負荷がかかることです。
例えば、同じ姿勢をずっと継続していると、筋肉はあまり動かなくても良いので油断をします。このときに急激に伸ばされると、筋肉は慌てて守ろうとしてしまいますので、筋肉のロックを引き起こしやすくなります。
長時間同じ姿勢で座っているという状況は、まさに大腰筋が油断している状態です。その油断している状態から急に立ち上がると、大腰筋は慌てて縮もうとしてしまいます。
1回1回のロックはたいしたことがない小さなものですが、それが長年蓄積されると、あるときから不調や痛みを感じるようになります。
筋肉のロックについては、別のページで詳しく説明していますので、ご興味がある方はぜひそちらをご覧ください。

痛みを改善できない人にぜひ知ってほしい、「筋肉がロックする」という現象

大腰筋を本来の柔らかさに戻すセルフ整体

大腰筋が硬くなっている原因がエネルギー不足や老廃物なのであれば、マッサージやストレッチ、運動などで改善することができますが、筋肉のロックが原因なのであれば、それらの方法では根本的に改善することができません。
ここでは、大腰筋のロックを解除して本来の柔らかさに戻すセルフケア方法をお伝えします。
動画をご覧いただける方は、セルフ整体のやり方を説明した動画をいくつかご用意していますので、ぜひそちらをご覧ください。

↓床に座って緩める方法


↓仰向けに寝転がって、緩める方法

大腰筋のロックを探す

大腰筋は内臓の奥にある筋肉ですので、大腰筋を触るためには背中を少し丸めて、お腹の張りを少なくした状態にしないと、なかなか触ることができません。
体の中心よりの、みぞおちから鼠蹊部の間を横向きにぐりぐりと押して、大腰筋がロックしている箇所を探してみてください。
ロックした筋肉は、ぐりぐりと押すと、痛い、痛気持ちいい、くすぐったいと感じます。
ただし、大腰筋はくすぐったいと感じることは少なく、痛いもしくは固すぎて何も感じないことが多いです。
まずは、大腰筋をぐりぐりと押してロックした箇所を見つけてみましょう。

大腰筋のロックを解除する姿勢を見つける

大腰筋がロックしている箇所を見つけたら、次にそのロックを解除する姿勢を見つけます。
ロックを解除する姿勢とは、ぐりぐりと押したときの痛みや硬さが消える姿勢です。
今からお伝えする3つの動きを合わせて、最終的に大腰筋のロックした箇所をぐりぐりと押しても、何も感じない姿勢を見つけてみてください。

1.背中の丸め具合を少しずつ変化させて、ぐりぐりと押したときの痛みが最も消える姿勢を見つけてみてください
2.次に背中の丸め具合をキープしたまま、ゆっくりと体を左右に捻って、ぐりぐりと押したときの硬さや違和感が更に消える姿勢を見つけてみてください。
3. 最後に、背中の丸め具合と体の捻る角度をキープしたまま、ゆっくりと体を左右に倒して、最終的にぐりぐりと押したときの違和感がほぼ完全に消える姿勢を見つけてみてください。

セルフ整体のコツは、1つずつ違和感が消える姿勢を着実に重ねていくことです。

ロックが解除される姿勢をキープする

ぐりぐりと押したときの違和感が完全に消える姿勢がその箇所のロックを解除する姿勢です。
筋肉ロックを解除する姿勢が見つかりましたら、その姿勢を90秒キープしてください。

元の姿勢に戻す

90秒経過したら、ゆっくりと元の姿勢に戻してください。
元の姿勢に戻したら、先ほどぐりぐりと押して違和感を感じていた場所を再度チェックしてみてください。
違和感が消えたままであれば、ロック解除成功です。そのまま大腰筋のほかの箇所でロックが残っている箇所を探して、同じようにゆるめてみてください。
もし、まだぐりぐりと押したときの違和感が残っているようでしたら、まだロックがきちんと解除されていませんので、再度同じ箇所をゆるめてみてください。
このときのポイントは、ゆるめる姿勢をキープする時間を90秒ではなく、180秒ほどキープしてみてください。
長年ロックした状態で放置されていた筋肉はロックが解除されるまで時間がかかるケースがありますので、90秒でゆるみにくいという方は倍の180秒キープしてみてください。
特に初めてゆるめる方は少し長めの時間、姿勢をキープしてください。一度ロックを解除すると、それ以降はそれほど時間はかからなくなります。

大腰筋が関係している症状

大腰筋は硬くなると、背筋を伸ばすのが辛くなるので、猫背になりやすくなります。
そのため、大腰筋は腰痛や股関節の痛みだけではなく、肩こりや膝痛など多くの症状の大元の原因になっています。
大腰筋が原因となっている、痛みや症状を以下にまとめてみました。
・腰痛
・股関節痛
・膝の痛み
・猫背
・脊柱管狭窄症
・変形性股関節症
・変形性膝関節症
・腰椎椎間板ヘルニア
・お腹の奥の冷え
・首こり
・肩こり
・偏頭痛
・ストレートネック
・巻き肩
・坐骨神経痛
・生理痛
など

非常に多くの症状の原因となっている筋肉ですので、これらの症状で悩んでいらっしゃる方は、ぜひ大腰筋のセルフ整体をしてみてください。

もし、大腰筋のセルフ整体がうまくいかない方は 一度私たちにご相談ください。




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