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ぎっくり腰は痛みが引いても治っているわけではない

一度でもぎっくり腰になったことがある方は、油断しないでください。
ぎっくり腰に一度でもなったことがある方は、いつでも次のぎっくり腰を起こす可能性があるのです。

今回はぎっくり腰の発生メカニズムと、今後ぎっくり腰が起きないようにするにはどうすればいいのかについて書きます。

この記事では、ぎっくり腰になった直後にどうしたらいいのかについては書いていません。ぎっくり腰になった直後の対処方法については、別の記事を書いていますので、必要な方はそちらの記事をお読みください。

ぎっくり腰になるメカニズム

まず最初に、どのようにしてぎっくり腰が起きるのかについて書きます。
大きく分けると、二つのパターンがありますので、それぞれのパターンについて簡単に説明します。

パターン①(急性ロック)

大量の筋肉が一斉に硬くロックして激痛を感じてしまうケースです。
大量の筋肉が一斉に硬くなってしまうと、怪我をした時にも生成される「プロスタグランジン」という炎症物質が生成されます。 この物質は激痛を感じさせる物質なので、どこも怪我をしていなくても、大怪我をしたのかと勘違いするくらい強い痛みを感じます。
このパターンの場合は、怪我をしているわけではなく、あくまでも大量の筋肉の急性ロックが原因で引き起こされているので、痛み物質のプロスタグランジンが流れ切ってしまうと痛みが楽になります。そのため、長くても3週間ほどで痛みが楽になります。

ただ、気をつけないといけないのは、痛み物質のプロスタグランジンが流れ切ったとしても、そもそもプロスタグランジンが生成されるきっかけになった大量の筋肉のロックはそのまま残ったままになります。

筋肉のロックが残っていると、痛みや不調が残ると思われるかもしれませんが、実はそうはなりません。
慢性的な痛みは、かなりの量の筋肉が硬くならないと自覚することができません。
つまり、筋肉ロックが蓄積していても、自覚症状が出るボーダーラインを超えない限り筋肉ロックが蓄積していることに気付かないことが非常に多いのです。

そもそもどうして大量の筋肉が一気に硬くなってしまうのでしょうか

実はいきなり大量の筋肉が硬くなっているわけでありません。日々の生活や運動などによって硬い筋肉が増えてくると、その分正常な筋肉への負担がどんどん増えていきます。 あるところまでは、何とか正常な筋肉も、硬く縮んだまま動けなくなった筋肉によって引き起こされる負荷に持ちこたえるのですが、硬い筋肉が徐々に増えていくと、ある瞬間にその負荷に耐えられずに正常な筋肉が一気に硬くロックしてしまいます。
筋肉は負荷がかかると、硬く縮んで筋肉そのものを守ろうとする働きがあるんですね。その守る仕組みがずっと継続して維持されてしまっている状態が筋肉のロックです。ぎっくり腰は、大量の筋肉が一気にロックしてしまうことによって引き起こされているのです。

パターン②(組織が損傷しているケース)

このケースは、本当に怪我をしてしまったケースです。
ケガの痛みが原因となっている代表的な例としては、腰椎椎間板ヘルニアがあります。椎間板ヘルニアは脊椎と脊椎の間にある椎間板が脊椎によって押しつぶされ、椎間板の中身が飛び出してしまった状態です。中身が椎間板の表面を突き破って飛び出している状態ですので、突き破った場所は怪我をしている状態です。

どうして、椎間板が押しつぶされるようなことが起きるのかについては、こちらの記事をご覧ください。
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椎間板ヘルニアも筋肉のロックが引き起こしている?

この場合は実際に怪我をしているので、パターン①よりも痛みが引くまでの時間が長くなり、それこそ怪我が治って痛みがひくまで1ヶ月近く、あるいはそれ以上かかるケースもあります。
この場合も炎症がおさまると、例え椎間板の中身が外に飛び出していたとしても、痛みを感じなくなります。
このパターンでも、痛みが消えたからと言って元の正常な状態に戻ったわけではなく、自覚症状のない筋肉のロックが蓄積していることになります。

ぎっくり腰を繰り返すと慢性痛になる

両方のパターンに共通するのですが、痛みが引いたからといって、ぎっくり腰を引き起こした原因が改善しているわけでないということです。
ぎっくり腰を繰り返していくと筋肉のロックが蓄積していき、そのうち慢性的に痛みを感じるようになります。

ぎっくり腰を予防するには

ぎっくり腰を予防するには、シンプルに筋肉ロックの蓄積を減らしてあげればいいのです。
ただ筋肉のロックは、マッサージやストレッチでは改善することがなかなかできません。この辺りのことを詳しくお知りになりたい方は、LINEで無料相談やチャットでの質問ができますので、ぜひ一度話を聞いてみてください。




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