施術後に戻りやすい理由|本当に良くなる分岐点とは
施術を受けた直後は身体が楽になったのに、しばらくするとまた戻ってしまう。
整体や施術を受けたことがある方なら、一度は感じたことがあるかもしれません。
「せっかく良くなったのに、また戻ってしまった」
「自分の身体が悪いのかな」
「施術が合っていないのかな」
そう感じる方もいると思います。
でも、ゼロ化整体では、この“戻りやすさ”を失敗とは考えていません。
むしろ、今の身体の状態を知るための大切なサインだと捉えています。
戻りやすさは、働ける筋肉の数と関係している
身体の中には、本来働けるはずなのに、十分に働けなくなっている筋肉があります。
ゼロ化整体では、硬くなった筋肉を、
硬い
太い
短い
伸びにくい
という状態として見ることがあります。
これは、力こぶを作ったまま、力が抜けなくなっているような状態です。
このような筋肉が増えてくると、本来なら分担できるはずの負担を、残った筋肉だけで背負うことになります。
たとえば、30人で回す会社があるとします。
本来なら30人で仕事を分担できるのに、10人しか出社していなかったらどうでしょうか。
一人ひとりにかかる負担は、かなり大きくなります。
施術によって、働けなかった筋肉が少しずつ働ける状態に戻ってくると、10人だった出社人数が15人、18人、20人と増えていくような変化が起こります。
でも、まだ必要な人数に届いていない段階では、負担が残っている筋肉に集中しやすくなります。
そのため、施術後に楽になっても、日常生活や仕事、運動の負荷によって、また硬さが戻ることがあるのです。
筋トレやストレッチが負担になることもある
筋トレやストレッチは、身体にとって良いものです。
ただし、それは身体がその負担を受け止められる状態にある場合です。
先ほどの会社の例でいえば、筋トレやストレッチは、社長が大きな案件を取ってくるようなものです。
社員が十分に出社していて、全体で仕事を分担できる状態なら、大きな案件が来ても対応できます。
でも、出社人数が少ない状態で大きな案件が来たらどうでしょうか。
限られた人に負担が集中して、また誰かが倒れてしまうかもしれません。
身体も同じです。
働ける筋肉が少ない状態で、いきなり大きな負荷をかけると、動ける筋肉だけが頑張りすぎてしまいます。
その結果、せっかく楽になった身体が、また硬く戻ってしまうことがあります。
本当に良くなる分岐点
一方で、働ける筋肉の数があるラインを超えてくると、身体は戻りにくくなっていきます。
多少負荷がかかっても、一部の筋肉だけに負担が集中しにくくなるからです。
これが、ゼロ化整体で見ている「本当に良くなる分岐点」の一つです。
身体は、一気に変わることもあります。
たとえば、事故や強い衝撃などで一気に硬い筋肉が増えた場合は、症状が強くても、比較的少ない回数で大きく変化するケースがあります。
一方で、何年もかけて少しずつ蓄積してきた硬さは、筋肉同士のかばい合いや負担の偏りが複雑になっていることが多く、少し時間がかかる場合があります。
だからこそ大切なのは、「戻ったからダメ」と考えることではありません。
今、どれくらいの筋肉が働ける状態に戻っているのか。
どこに負担が集中しているのか。
どの段階を越えると、身体が安定しやすくなるのか。
そこを丁寧に見ていくことです。
働ける筋肉を増やすために
実際にどうやって働ける筋肉を増やしていくのか。
ここは一人ひとりの身体の状態によって変わります。
ただ、ポイントは、硬くなった筋肉を無理に伸ばしたり、強く押したりすることではありません。
まずは、その筋肉がゆるみやすい方向へ導いてあげること。
身体が「もう守らなくても大丈夫」と感じられる状態を作ること。
それによって、筋肉が本来の働きを取り戻しやすくなっていきます。
施術後に戻りやすいことは、失敗ではありません。
それは、身体が今どの段階にいるのかを教えてくれているサインです。
そのサインを丁寧に読みながら、働ける筋肉を少しずつ増やしていく。
それが、本来の状態へ戻っていくための大切な道筋だと考えています。