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どうして筋肉が硬くなると痛みや痺れを感じるの?

どうして筋肉が硬くなると痛みや痺れを感じるの?

肩こりや腰痛、股関節痛、膝痛など、痛みは骨や神経が原因になっていることよりも、筋肉が硬くなることによって引き起こされていることが多いということを前回書きましたが、今回は筋肉が硬くなると、「どうして痛みや痺れを感じるようになるのか」について書きます。

「筋肉が硬くなることによって引き起こされる痛みは大雑把に分類すると3種類」

まず最初に、どうして硬くなった筋肉によって痛みが引き起こされるのかを知るためには、硬くなっている筋肉がどのような状態になっているのかを知る必要があります。

イメージしやすいのは、力こぶを作っているときの状態の筋肉です。

そもそも、筋肉のこりや硬さは、力を抜きたくても力を抜くことができない状態の筋肉のことを指します。つまり、筋肉のコリや硬さは、絶えず力が入っている筋肉とイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。

筋肉は力を入れると

・硬い

・太い

・短い

・伸びない

という状態になります。

ということは、硬くなってしまっている筋肉は上記と同じ状態だということになります。

ちなみに、僕たちは筋肉が硬くなったまま柔らかくなることができなくなっている筋肉のことを「筋肉のロック」と表現しています。

※厳密に言うと、筋紡錘から筋肉に「縮め」信号がループして出続けている状態を「筋肉のロック」と表現しています。

硬くて太い状態がキープされることによって起きる痛み

硬くて太い筋肉が増えてくると、筋肉と筋肉の間にある血管が圧迫され始めます。
血管が圧迫されると血流が悪くなります。血液の流れが悪くなったら、酸素や栄養が届かなくなります。そうなると色々と困るので、血液がたくさん流れるように血管を拡張させる働きをする「ブラジキニン」と言う物質を生成し始めます。
このブラジキニン、血管を拡張させる作用を持つと同時に、痛みも感じさせる物質なのです。
女性の方で生理痛がある方は、この物質が痛みを感じさせる原因の一つになっています。
ミオンパシーでは、圧痛を探してその圧痛が消える姿勢を見つけることによって、筋肉を本来の柔らかさに戻していきます、特定の姿勢をとると圧痛が消えるのは、硬くなった筋肉による血管への圧迫が少なくなり、血流が改善したため、痛みの元となっている「ブラジキニン」の生成が行われなくなるので、筋肉を押したときの痛み(圧痛)が消えるのです。
血流が悪くなることによって起きる症状としては
・同じ姿勢をしばらくキープしていると痛みが出てくる
・朝起きたときに痛みが出ている
・寝返りをうたないと辛くなる
・温めると楽になる
などの特徴があります。

硬く、短く、伸びないことによって起きる痛み

「昔よりも体が硬くなって、体の可動域が狭くなったきた」と感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
実はこれ、老化ではなく筋肉ロックが原因の可能性が高いのです。
可動域が少し減るくらいであれば、それほど生活に大きな支障をきたすことはないかもしれませんが、じつは筋肉が硬く、短く、伸びない状態になることによって、椎間板ヘルニアや変形性股関節症などを引き起こしてしまうこともあるのです。
文字で説明すると、ちょっとイメージしづらいと思いますので、動画で説明してみました。
どうして、筋肉が硬くなることによって、関節の変形が起きるのか気になる方は、この章の一番最後に記載しているリンク先の動画を御覧ください。

筋肉が短く伸びなくなった状態で、更に「てこ」の原理が働くと、関節などに非常に大きな負荷がかかることがイメージできたのではないでしょうか。
それこそ、「盛大に尻もちをついてしまった」などのような、大きな衝撃がない限り、椎間板が潰れたり、関節が損傷することはありません。
損傷した関節を人工関節にしたとしても、耐久年数が20年ほどしかないのは、この関節を壊すような負荷の原因となっている硬くなった筋肉を改善せずに、骨の部分だけをいじっているので、たとえ人工関節に変えたとしても、関節への負荷はかかり続けてしまい、結果人工関節の部品が摩耗してしまうからです。
硬く、短く、伸びなくなることによって引き起こされる症状としては
・腰を伸ばすと辛く痛みが出る
・腰を反らすことができない
・前傾姿勢になると腰が痛い
・関節痛
・関節の変形(変形性股関節症、変形性膝関節症など)
・椎間板ヘルニア、椎間板症
・可動域が狭くなる
・脊柱菅狭窄症
・猫背になる
・反り腰になる
などがあります。

筋肉が硬くなることによって、関節の変形が起きるメカニズムを説明した動画はこちら
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筋肉が急激にロックした場合の痛み

もう一つ、急性の痛みについて書いておきます。上記の2つは筋肉が硬くなることによって引き起こされる慢性的な痛みです。これ以外に筋肉が硬くなることによって引き起こされる、急性の痛みあります。
ある一定以上の筋肉が一斉にロックすると、怪我をしていないのにも関わらず「プロスタグランジン」という物質が生成されることがあります。
この「プロスタグランジン」という物質は、血流不足のときに生成される「ブラジキニン」と結びつくと、激痛を感じるようになります。
「怪我をしていないのに激痛?」と不思議に思われる方もいらっしゃると思いますが、ぎっくり腰やムチウチなど、怪我をしていないのに激痛で動かせなくなるときがありますよね。それが、急性ロックの痛みなのです。
急性ロックが原因の痛みとしては
・ぎっくり腰
・ムチウチ
・軽めの肉離れ(内出血などがない)
などがあります。
急性ロックの場合は数日放置していると、「プロスタグランジン」が流れていってしまうので、激痛そのものは消えます。ただ、ロックした筋肉は残ったままですので、そのまま放置すると上記2つの慢性痛を感じるようになります。
急性ロックそのものも、ある程度筋肉のロックが蓄積していないと発生しませんので、急性ロックが起きた時点で相当な量の筋肉がロックしていたということになります。
このタイプの痛みは放っておいても消えるので、治ったと勘違いする方も多いのですが、根本原因は全く改善されておらず、いつ再び激痛を引き起こすかわからない状態ですので、ぎっくり腰などの急性ロックを経験したことがある方は、少なくとも一度は施術を受けることをおすすめしています。